統合失調症治療薬「ゼプリオン」の市販後5カ月で21人の死亡が判明した問題で、その後、昨年末までの国への副作用報告でさらに27人の死亡報告があり、全国で計48人が死亡したことが分かった。日本精神神経学会(武田雅俊理事長)は、複数種類の薬を同時期に大量に使用するなどの問題があったとして、医師向けの注意事項を近く学会ホームページに公表する。【和田明美】

ヤンセンファーマ(東京都千代田区)が一昨年11月、同薬の販売を開始した。6カ月の予定の市販直後調査で、5カ月で21人が死亡したため、厚生労働省の指示で昨年4月、過剰に投与しないよう注意を求める安全性速報を出した。その後1カ月でさらに11人の死亡報告があり、市販直後調査終了後も、昨年末までに国に16人の死亡が報告された。計48人の死亡者のうち、14人が投与後24時間以内の突然死、11人が自殺とされた。

また、市販直後調査で死亡が報告された計32人のうち8割近くにあたる25人がゼプリオンに加えてほかの抗精神病薬が併用されており、併用1種類が10人▽2種類が7人▽3種類が6人▽4種類と5種類がそれぞれ1人−−だった。ゼプリオンは80を超える国と地域で使用が承認されているが、海外の死亡例で複数の抗精神病薬が併用されていた患者は4割弱だった。

また、多くの患者が抗精神病薬に加えて糖尿病や高血圧などの合併症の薬などを併用されており、最多のケースでは20種類が使用されていたとみられる。

こうしたことから、同学会がHPに発表する注意事項には、低容量から開始する▽多種類の併用はしない▽急性期の患者には使用しない▽合併症に注意する−−などを記載する。

引用元: 統合失調症薬:さらに27人死亡 複数の薬併用に注意喚起 – 毎日新聞.